ヒップシートと抱っこ紐、何が違う?どっちが人気?比較してみました!
ここ最近、「ヒップシートキャリア」の人気が出てきましたね。
「名前は聞いたことがあるけど何かはよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
本日は「抱っこひもとヒップシートの違い」、「抱っこひもとヒップシートはどっちが人気?」、「抱っこひもとヒップシートを比較してみると?」ということをお話させていただきます。
この記事を書いている人
抱っこひもメーカー napnap(ナップナップ)
抱っこひも安全協議会幹事社。
抱っこひもの製造・販売をしています。
もくじ
抱っこひもとヒップシートの違いって何?
抱っこひももヒップシートも、目的は同じ、「お子さまを抱っこする」こと。
見た目も似てるし同じもののように見えますが、ちょっと別物。
装着する人の体にかかる負担や、得意なことも少し違います。
まずは画像付きで仕組みを紹介していきますね。
抱っこひもは密着感が魅力
抱っこひものイメージは取り外せないウエストベルト付きの前抱きリュックに近い感覚です。
ホールド力が高く、お子さまと着用者さまが密着しているので月齢が低い子にも安心。
着用する方にかかってくる負担は肩と腰に分散される仕組みです。
ヒップシートキャリアは乗せおろしのしやすさが魅力
ヒップシートのイメージは、腰にイスを付けたような感覚です。
お子様と装着する方の間に適度な距離があるため涼しく、乗せおろしがしやすいので歩き始めて「歩く!」「抱っこ」「歩く!」…を繰り返す時期に特におすすめ。
また、多くのタイプはキャリア(お子さまを入れる部分)が付け外し出来るようになっています。
着用する方にかかってくる負担は主に腰、というよりは下半身がズシっと来るような感覚です。
抱っこひもとヒップシートキャリア、結局どっちが使いやすいの?
「ウエストベルト付きリュック」「抱っこイス」、こんな仕組みの違いのある抱っこひもとヒップシートですが、実際に使う場合はどのように違いが出るのでしょうか。
仕組みが違うだけあって、それぞれ得意な事・苦手な事があります。
それぞれのメリットとデメリットをご紹介いたしますね。
おんぶも得意なウエストベルト付き抱っこひも
現在の日本内での抱っこひもの主流である「ウエストベルト付き」抱っこひもはやはりナップナップ抱っこひもの中でも安定して人気です。
密着度が抜群なので、新生児期のフニャフニャで柔らかい赤ちゃんから、しっかり大きくなった2歳ごろまでカバーできるのは魅力。
まずはナップナップ抱っこひものメリット・デメリットをご紹介いたします。
抱っこひものメリット
・密着度が高く、赤ちゃんにとっての「良い姿勢」とされるCカーブ・M字を作りやすい
・ 本体が軽いので新生児期→首すわり→歩き出しまでにとにかく重宝!
・内側に落下防止ホルダー・安全ベルトがあるので、初めてでも安全に抱っこができる
・抱っこと同じ感覚なので抱っこひもでお昼寝ができてしまうくらいの安定感
・リュックを背負うようにおんぶが出来るので初めてのおんぶでも安心
抱っこひものデメリット
・密着度が高いため、夏場は着用者様と赤ちゃんの間が暑い
・安全装置がしっかりしているため、装着に練習が必要
・しっかりホールドされるため、抱きおろしが比較的しにくい
・お子様が10キロを超えてくると肩や腰がつらくなる人もいる
◎赤ちゃんの自然な姿勢であるCカーブやM字姿勢が得意な抱っこひも
抱っこひもは手で抱っこする時のような密着度が魅力。
未熟な赤ちゃんの体を自然なCカーブ・M字姿勢に導くのは布製抱っこひもの得意分野です。
また、体の柔らかい赤ちゃんがぴったり密着しているのは、抱っこひもをつける側の方にも安心感があります。
◎荷物が多い月齢にはコンパクト性が思ったよりも重要
特に月齢が小さいお子さまは荷物が多くなってしまいがち。
そんな中で必須の抱っこひもの小さくまとまる機能は思った以上に重宝します。
抱っこひも自体もバックルなどのパーツ以外は布製なのでぎゅっとコンパクトにまとまりやすいのも魅力ですね。
◎家事や仕事の効率化にはおんぶが最適
ナップナップ抱っこひもの特徴は簡単おんぶ。
リュックを背負うようにおんぶが出来るのでおんぶが初めての方にも安心しておんぶが可能です。
おんぶの最大の魅力は体の前が空くこと。
掃除機をかけるときや、手元をしっかり見たい時などはとても重宝します。
また、抱っこに比べて視覚的な刺激が少ないので寝かしつけにもお勧めです。
△夏の抱っこには暑さ対策が必須
密着度が高い抱っこひもは使用者さまとお子さまの間に熱がこもりやすいです。
夏に外出する際は以下のことに気を付けて外出をしましょう。
・暑さのピークである「10:00~14:00」の間をなるべく避けて外出する
・お子さまの様子に異常がないかこまめにチェックをする
・最低でも一時間に一回は休憩をし、抱っこ紐を緩め、水分補給を行う
・日傘や小型扇風機、保冷剤など暑さ対策グッズを使用する
熱中症は大の大人でも命の危険があるもの。
詳しくは抱っこひもの暑さ対策知ってますか?【完全保存版】を参考にしてみてください。
△抱っこひもは難しい?一回抱っこしたら降ろしにくいって本当?
慣れてしまえば難しくはないのですが、お子さまが生まれたばかりの忙しい時期に新しく「抱っこひもの付け方」を覚えるのは大変。
余裕があれば妊娠中にぬいぐるみなどで予行演習するのもいいかもしれませんね。
サクッとどんな手順で抱っこひもをつけるかご説明します。
・お子さまを抱っこ紐の上にのせ、上の写真のようにセットする
・装着者様がウエストベルトを装着する
・肩ベルトを肩にかけ、肩の後ろのバックルをとめる
・ベルトを調節してできあがり
慣れてしまえばそんなに難しくない抱っこ紐装着ですが、初めてだと難しく思われる方も多いと思います。
特に説明書は苦手…そんな方にはとてもハードルが高く感じるのではないでしょうか。
かくいう私もカンで行けるところまでやってみてわからなかったら説明書を読もうかな!と思うタイプの人間です。
そんな方には説明書付け方の説明動画がおすすめ。
動画ではかなりゆっくりやっていますが、慣れてしまえば下の動画のように手早く装着できるようになると思います。
おんぶの仕方や降ろし方、ソファーなしで立ったまま装着などの動画もありますので、気になったらぜひ、napnap YOUTUBEチャンネルもチェックしてみてください。
そして、装着がすこし手間=安全性が高いということはメリットでもあり、デメリットでもあります。
安全性が高いというのは、お子さまにとって最大のメリットになるかと思いますので特に月齢の低いお子さまには安心です。
今回使用した抱っこひもはシンプル機能で大切な機能がたっぷり詰まったnapnap Basic Meshです。
おんぶ補助ホルダー付きなので初めての方でも、回すおんぶが苦手な方にもオススメです。
長く使えて初めてでも装着簡単なヒップシート
最近知名度が上がってきた「ヒップシート」は名前だけ聞いたことがあるという認識の方が多いのではないでしょうか。
実は、2021年9月時点でナップナップのなかでは「ヒップシートダブルショルダー」が一番人気です。
ヒップシートの魅力は何といっても手軽に抱っこができること!
サッと布団に乗せたい寝かしつけの時も、歩き始めたお子さまにも素早く抱っこ・降ろすということが可能です。
素手と同じ感覚で使えるので、抱っこしすぎの腱鞘炎、肩が上がらないほどの肩こりになってしまった方にはとてもおすすめです。
ではこちらもメリット・デメリットを見ていきましょう。
ヒップシートキャリアのメリット
・親子間に適度な距離が空いているので風が通って涼しい
・ キャリー部分を外せるのでその場に合った使い方ができる
・新生児期の横抱っこから歩くのが上手になるまで、長く使用できる
・一度座らせてから装着するので、比較的装着が簡単
・ちょい抱き・ちょい乗せが可能なので家から車までなど短い距離の移動に重宝
・「だっこ」「降りる」がラクラクでストレスフリー
・前向き抱っこの安定感が抜群
ヒップシートキャリアのデメリット
・抱っこ紐に比べて重い
・抱っこ紐に比べてかさばる
・装着している方のベルト部分が暑い
・おんぶが少し苦手
◎使い方も付け心地も自由度が高いヒップシートキャリア
ヒップシートキャリアは単独・もしくは座面(上の写真でお子さまが座っている部分)にキャリーを付けて使用します。
キャリーには写真中央のような肩掛けの「シングルショルダー」と、写真右端のような抱っこひものように使える「ダブルショルダー」の二種類があります。
キャリー部分が小さければ小さいほど自由度が高いので月齢や場面に合わせてキャリーを変えられるのも魅力。
たとえば、
お家から車に乗るまで、抱っこひもをつけるほどじゃないけど手で抱っこするのはツライ…
スーパーでお買い物!長く抱っこで移動しそうだな~
保育園から自転車に行くまでは階段があるからベビーカーではいけない…
サッと抱っこにはヒップシート単体使用、しっかり抱っこにはヒップシートダブルショルダー使用、などその時に合った形で抱っこをサポートします。
単体使用ではサッと乗せおろしができるのでストレスフリーに過ごせますし、手首ではなく下半身で支えるので腱鞘炎とサヨナラできます。
◎ヒップシートは装着が抱っこひもよりカンタン?
ヒップシートは一度座面にお子さまを座らせることができるので抱っこひもが初めての方でも安心して立ったまま抱っこができます。
また、座面だけ使用する場合は、ヒップシートをつけたら乗せるだけ。
シンプルで分かりやすいのでお父様がメインで使われるという話も良く聞きます。
◎ヒップシートが真価を発揮するのは歩き始めてから
ヒップシートの最大の魅力は歩き始めてから。
歩きたいけど体力がないから、すぐ抱っこになる…けど歩きたい!「歩きはじめ」のお子さまにはピッタリ。
「歩育」という言葉がある通り、お子さまにとって「歩く」ということは体力面でも生育面でもとても大切なことです。
ヒップシートを使って、お子さまの「歩く」を応援していただければ幸いです。
参考リンク:歩育って何?効果は?子どもが歩くことの大切さ!!
△ヒップシートかさばる問題…
抱っこひもに比べてヒップシートはかさばります。
イスのように突き出たヒップシートの中には土台が入っており、そちらが安定感を生むのですが、反面小さくならないことが原因です。
ナップナップは「かさばる問題」を解決するため、金属製折り畳みフレームを採用しました。
写真のように腰に付けたまま折りたたみが出来るので、見た目もスッキリ。
体の横に回せば、自転車の運転にも影響しません。
くるっと巻いてボタンをとめればヒップシート単体でもまとめる機能を付けてあるので、ばらける心配もありません。
△ヒップシートはおんぶができないってホント?
ダブルショルダーを使えばおんぶもばっちりできます。
ただ、ナップナップの中で比べるとおんぶのしやすさは抱っこひもの方に軍配が上がるかと思います。
それはナップナップの抱っこひもがおんぶしやすいからなので、「前抱っこから回すおんぶ」ができればヒップシートでも問題なくおんぶ可能です。
今回使用したヒップシートは、入荷後すぐに全色完売した、Tran ダブルショルダーとTran シングルショルダーです。
スッキリしたフォルムと、クッション性の豊かさ、なんといっても折り畳みができることが特徴の使いやすいヒップシートです。
4歳まで長くご使用いただけるので、抱っこひも卒業後にもご使用いただけます。
抱っこひも・ヒップシート、私に合うのはどっち?
長くなってしまい申し訳ございません。
抱っこひもにもヒップシートにもどちらにもいい所があり、どちらにも欠点があるということを書きたいがためにとっても長くなってしまいました。
一番知りたいところって「何が違うか」より「自分に合うのはどっちなのか」ですよね。
抱っこひもがいいかヒップシートがいいかは「ライフスタイル」によって変わってきます。
ぜひ、今までの生活やこれからの生活を考えて選んでみてくださいね。
こんな方には「抱っこひも」がオススメ
・コンパクトで軽いものが好きな方
・家事や仕事をしながら抱っこひもを使うことが多い方
・おんぶメインで使いたい方
・安定感のある密着度の高い抱っこをしたい方
・まずは一個、抱っこひもを買わなきゃ!という方
・月齢の低いお子さま
荷物が多い子育てはコンパクト性はとっても大事。
取り回しやすく持ち運びやすい抱っこひもは装着に慣れれば抱っこの強い味方になります。
また、すでに使っている先輩ママも多く、付け方についても身近な方からアドバイスが貰いやすい分、ウエストベルト付き抱っこひもは一つ持っておいて損のないアイテムだと思います。
「みんなが使っている」って、意外と大事ですよね。
また、おんぶも得意なので、まだ歩けない、けど目の離せないお子さまもおんぶすれば体の前が開けるのでお掃除やお仕事がはかどります。
初めての抱っこひもで迷ったらウエストベルト付き抱っこひもがオススメです。
こんな方には「ヒップシートキャリア」がオススメ
・授乳期から歩くのが上手になるまで、長く使いたい方
・お家~車など、サッと抱っこしてサッと降ろす作業が多い方
・前向き抱っこでお出かけを沢山したい方
・手抱っこで腱鞘炎になりそうな方
・ 抱っこひもが辛くなってきた方
・歩き始めたお子さま
最近こそ、ヒップシートキャリアをファースト抱っこひもにお選びいただく機会が増えましたが、お選びになる方でやはり多いのが「10キロを超えて抱っこひもが辛くなってきた」という方や、「新生児特化のウエストベルトのない抱っこひも」を持っていて、そろそろ卒業という方。
ヒップシートはキャリーを外しても使用できるので、2歳の上の子と産まれたばかりのお子さまに兼用するように買い足された方も多い印象です。
歩きはじめても抱っこの機会はたくさんあるので、上のお子さんがいらっしゃる場合はかなりオススメです。
ファースト抱っこひもとしてお考えの場合は生後一か月から使用できる新生児パッドもございますので「ダブルショルダーセット」をお選びいただければと思います。
まとめ
ナップナップのスタッフとして自分が抱っこひもを選ぶとしたらどっちだろう?と考えながらこの記事を書いています。
それぞれいい所があって、得意な分野が違うので抱っこひも・ヒップシートどっちも併用するのが一番なのですが、高い買い物なので両方買うというのも…難しい問題です。
抱っこひもの取り回しやすさも魅力だし、大きくなったらヒップシートの手軽さも捨てがたい…!
抱っこひもを選ぶ場合はご自身の生活環境を考慮して選んでいただければよいかと思います。
また、デザインや色で選ぶのもオススメです。
自分の気に入ったデザインだと、気持ちも上がりますよね。
どちらも一個で子育てを終わらせることも可能なので、あまり悩み過ぎず直感で選んでいただいてもいいかもしれません。
もし悩みすぎてわからなくなってしまったらDMでもお電話でも大丈夫ですのでご相談くださいね。
スタッフがアドバイスをさせていただきます。
今回ご紹介した抱っこひも・ヒップシート
抱っこひもの大事な機能をぎゅっと詰め込んだオールメッシュ仕様のだっこひも。
重くなりがちなメッシュタイプの抱っこひものなかでも600gと軽いのが特徴。
洗濯も乾きやすくホコリがつきにくいのでお手入れしやすいのも魅力。
ヒップシートの弱点である「かさばる」を解消した折りたためるヒップシート。
特許出願中の独自開発「フィットアジャスター」や、月齢の小さいお子さまにもフィットする仕組みがいっぱい。
参考リンク:ナップナップヒップシート Tran ダブルショルダー
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どれにしたらいいの?抱っこひもごとの違いは?などの購入相談から「これって付け方あってる?」などの装着方法の質問まで、スタッフがお答えいたします。
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